アラフィフkamerockの書評ブログ

はじめまして!主にビジネス書の書評を投稿します。

【書評】『がんばらない早起き』―「余裕のない1日」を「ごきげんな1日」に変える、やさしい朝時間の作り方

はじめに

「早起き」と聞くと、多くの人がこう思うはずです。

「5時に起きて、筋トレして、英語勉強して…なんて無理!」

でもこの本は、そんなあなたに寄り添ってくれます。 『がんばらない早起き』(著:井上皓史)は、早起きを“努力”ではなく“心地よさの設計”として教えてくれる一冊です。

🌞 がんばらなくても「朝」は変えられる

本書の特徴は、とにかく“ゆるい”こと。 けれど、その「ゆるさ」がすごく実践的です。

• 「5時起き」じゃなくてもいい。

 → “いつもより15分だけ早く” でOK。

• 朝に「やらなきゃ」を詰め込まない。

 → “ごきげんな時間” を持つのが目的。

• 習慣化は「努力」よりも「仕組み」。

 → トリガー・時間割・見直しで自然に続く。

つまり本書が伝えたいのは、 “早起き=がんばること”ではなく、“自分のペースで暮らすこと” なんです。

☕ ごきげん方程式=早寝早起き+自分時間

著者はこんな方程式を紹介しています。

ごきげん = 早寝早起き + 自分時間

早起きとは「タスクをこなす時間」ではなく、 “自分と向き合う余白” をつくる行為。 朝に「誰にも邪魔されない15分」を持つだけで、1日のごきげんが変わるのです。

🔑 自分軸で生きる朝時間

本書では、「他人軸」と「自分軸」の違いが重要テーマとして語られます。

• 他人軸:SNSの“すごい人”の朝ルーティンを真似して挫折する

• 自分軸:自分が心地よいペースを見つけて続ける

たとえば「朝7時に起きてコーヒーを飲みながら読書15分」でも立派な早起き。 “自分で決めること”が、最高のモチベーションになるのです。

🕰 習慣化の3ステップ

早起きを習慣化するために、著者は次の3つを提案しています。

  1. 時間割をつくる  起きる時間と寝る時間を「逆算」で決める。

  2. トリガーを設ける  「起きたらカーテンを開ける」「水を飲む」など、行動のスイッチを明確にする。

  3. 自分面談をする  1週間に1回、“自分の朝時間”を振り返る。続けられた日を褒める。

この「自分面談」という言葉が印象的。 早起きを“修行”ではなく“対話”として捉えるところに、著者の温かさが感じられます。

🌙 夜を整えると、朝が整う

意外にも本書では、“夜”の重要性が繰り返し語られます。 「早起きできない」の原因の多くは、夜の過ごし方にあるといいます。

スマホを寝室に持ち込まない

• 寝る90分前には照明を落とす

• “明日の朝の自分”が喜ぶように準備しておく

つまり、「夜を整えること」=「朝を整えること」なんです。 寝る前の5分が、翌朝の5分を救ってくれます。

🌼 こんな人におすすめ

• 朝活に何度も挫折してきた人

• 「早起きはつらい」と感じている人

• 朝時間をもっと気楽に楽しみたい人

• 自分らしいリズムで暮らしたい人

📝 まとめ

『がんばらない早起き』は、 “努力の本”ではなく、“余裕の本”です。

ほんの少しだけ早く起きて、 ほんの少しだけ“ごきげん”になる。 それを積み重ねていくことで、 「毎日が少しずつ心地よく整っていく」── そんな未来を描かせてくれる一冊でした。

🌅 無理をしない。がんばらない。 それでも、あなたの朝はきっと変わる。