アラフィフkamerockの書評ブログ

はじめまして!主にビジネス書の書評を投稿します。

やせられないのは、意志が弱いからじゃなかった──『肥満外来 無理なくやせる科学的メソッド』を読んで考えたこと

はじめに

やせたいと思っているのに、 続かない。

食事制限も、運動も、 何度も始めてはやめてきた。

最初はやる気がある。 でも数日、数週間たつと崩れる。 そして最後に残るのは、この言葉です。

「やっぱり自分は意志が弱い」

もし今、 同じことを何度も繰り返しているなら、 それはあなたの問題ではありません。

これまでのダイエットは、 最初から“無理が出る前提”で設計されていた だけかもしれないのです。

私自身、 やせられない理由を ずっと「努力不足」だと思ってきました。

でも、この本を読んで はっきり分かりました。

やせられない人ほど、 間違った戦い方をさせられてきた。 そういうことだったのです。

ダイエット=根性論だと思っていた

これまで私は、 やせるためには 我慢・努力・気合が必要だと思っていました。

甘いものを我慢する。

運動を習慣化する。

できない自分を叱る。

でも結果は、 一時的に体重が減って、 結局リバウンド。

そのたびに 「またダメだった」と 自己嫌悪だけが残ります。

この本が違った理由

『肥満外来 無理なくやせる科学的メソッド』は、 最初から前提が違いました。

この本は、 「がんばれ」と言いません。

むしろ、 がんばらなくていい と、はっきり書いています。

肥満は意志の問題ではなく、 体と脳の仕組みの問題。

この前提に立っただけで、 これまで背負っていた 無駄な罪悪感が、 少し軽くなりました。

正直に言うと、 私はダイエットに失敗するたび、 自分を責めていました。

「また続かなかった」

「自分はだらしない」

「どうせ今回も無理だ」

でも、この本を読んで その考え方自体がズレていたと 気づきました。

太るのは、 意志が弱いからではない。 怠けているからでもない。

体と脳の仕組みを無視した方法を 選ばされてきただけ だったのです。

それなのに、 結果が出ないと 責められるのはいつも自分。

それでは、 続くはずがありません。

ここから先では、 この本を通して 私が 「やせられない理由の見方」をどう変え、 努力ではなく“設計”として ダイエットを捉え直したのか を具体的に書いていきます。

「小さすぎる行動」が効く理由

本書で紹介されているのは、 驚くほど小さな行動です。

・水を一口飲む

・ガムを噛む

・1分だけ体を動かす

一見すると、 「そんなことで変わるのか」と 思ってしまいます。

でもこれは、 やる気に頼らず、 脳と体の反応を利用する方法。

行動のハードルを 極限まで下げることで、 「続いてしまう状態」をつくる。

ダイエットを 努力ではなく設計として捉える。 この発想が、とても現実的でした。

続かない人ほど向いている方法

意外だったのは、 この本が 「意識の高い人」向けではないことです。

・忙しい

・疲れている

・つい食べてしまう

そういう人こそ対象。

完璧を目指さず、 できたことだけを見る。

できなかった日は、 責めない。

失敗しないダイエットではなく、 やめないダイエット。

この視点が、 長く続けられる理由なのだと感じました。

医師の言葉だからこそ信頼できた

本書の安心感は、 著者が実際に 肥満外来で患者を診てきた医師 だという点にもあります。

理論だけでなく、 現場で見てきた事例。

「この方法で続いた人が多い」 「ここでつまずく人が多い」

そのリアルが、 文章の端々ににじんでいます。

読者への一歩

もし今、

・何度もダイエットに失敗している

・自分に自信をなくしている

・体重のことで気持ちが重い

そんな状態なら、 まずは考え方を変えるだけでいい。

意志ではなく、仕組みを整える。

それだけで、 やせることへのハードルは 驚くほど下がります。

さいごに

『肥満外来 無理なくやせる科学的メソッド』は、 やせ方の本である前に、 自分を責めるのをやめるための本 だと感じました。

努力が足りないのではない。 方法が合っていなかっただけ。

そう思えただけで、 この本を読んだ価値はありました。

📘『肥満外来 無理なくやせる科学的メソッド』 著者:髙倉一樹