はじめに
最近、こんな違和感を感じていました。
本は読んでいる。 読む量も、以前より増えている。 それなのに、 考えが深まっている実感があまりない。
読み終えた直後は「なるほど」と思うのに、 数日経つと、ほとんど残っていない。
これは理解力の問題なのか。 それとも、 読み方そのものが違っているのか。
そんな問いを抱えたときに、 『読書する脳』という本に出会いました。
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読書が「作業」になっていた
振り返ってみると、 読書が少しずつ 作業のようになっていた ことに気づきました。
** • 積読を減らしたい
• せっかくなら多く読みたい
• 読んだ事実を残したい**
気づけば、 「どれだけ読んだか」が軸になり、 「どう考えたか」が後回しになっていたのです。
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この本を手に取った理由
『読書する脳』は、 いわゆる速読本でも、 読書術のハウツー本でもありません。
「読む」という行為を、 脳の仕組みから捉え直す 少し変わった視点の本です。
特に印象に残ったのは、 読書は才能ではなく、 後天的に脳が作り上げる能力 だという考え方でした。
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ここから先は、 本の内容を整理する話ではありません。
この本を読んで、 自分の読書のどこがズレていたのか、 どう考え方を組み替えたのか。
その過程を書いていきます。
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分かっても、すぐには変われなかった
読み進めるうちに、 「なるほど」と思う箇所は多くありました。
でも正直、 読み終えた直後に 読書の質が劇的に変わったわけではありません。
むしろ、 分かった気になって終わってしまいそうな、 そんな危うさを感じていました。
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つまずいていたのは「前提」だった
考えていて気づいたのは、 自分の中に ある前提があったということです。
それは、
読書は、情報を効率よく 取り入れる行為である
という思い込みでした。
この前提がある限り、 読むスピードや量ばかりを 気にしてしまいます。
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読書を「再配線」と捉え直す
本を読み返していて、 ようやく腑に落ちたのは、 読書は脳の再配線を促す行為 だという考え方でした。
情報を入れることよりも、
** • どこで引っかかったか
• なぜ気になったか
• 自分の過去とどうつながるか**
こうした時間こそが、 読書の本質なのだと感じたのです。
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小さく変えた読み方
そこで、 読み方を少しだけ変えました。
** • 読む前に問いを一つ決める
• 読み終えたら、三行だけ書き出す
• すぐ理解しようとしない**
たったこれだけです。
それでも、 「読んだあとに残る感覚」は 確実に変わりました。
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残った感覚
いまでは、 読書をこう捉えています。
読書とは、 答えをもらう行為ではなく、 考えを育てる時間 だと。
すぐに役立たなくてもいい。 すぐに行動に結びつかなくてもいい。
考えが、 自分の中で静かにつながっていく。 それだけで、 読書の意味は十分にあるのだと思います。
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読者への一歩
もし今、
** • 読書しているのに何も残らない
• 読んでも考えが広がらない
• 本が情報消費になっている**
そんな違和感があるなら、 まずは 「問いを一つ持って読む」 ことから始めてみてください。
量を減らしても構いません。 スピードを落としても構いません。
読書は、 効率よりも、 深さが後から効いてくる行為 です。
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さいごに
『読書する脳』は、 読書量を増やす本ではありません。
読むという行為を、 もう一度、自分のものに取り戻す ための一冊だと感じました。
📘『読書する脳』
