アラフィフkamerockの書評ブログ

はじめまして!主にビジネス書の書評を投稿します。

読書しているのに、なぜ考えが深まらなかったのか──『読書する脳』を読んで考え直したこと

はじめに

最近、こんな違和感を感じていました。

本は読んでいる。 読む量も、以前より増えている。 それなのに、 考えが深まっている実感があまりない。

読み終えた直後は「なるほど」と思うのに、 数日経つと、ほとんど残っていない。

これは理解力の問題なのか。 それとも、 読み方そのものが違っているのか。

そんな問いを抱えたときに、 『読書する脳』という本に出会いました。

読書が「作業」になっていた

振り返ってみると、 読書が少しずつ 作業のようになっていた ことに気づきました。

**  • 積読を減らしたい

• せっかくなら多く読みたい

• 読んだ事実を残したい**

気づけば、 「どれだけ読んだか」が軸になり、 「どう考えたか」が後回しになっていたのです。

この本を手に取った理由

『読書する脳』は、 いわゆる速読本でも、 読書術のハウツー本でもありません。

「読む」という行為を、 脳の仕組みから捉え直す 少し変わった視点の本です。

特に印象に残ったのは、 読書は才能ではなく、 後天的に脳が作り上げる能力 だという考え方でした。

ここから先は、 本の内容を整理する話ではありません。

この本を読んで、 自分の読書のどこがズレていたのか、 どう考え方を組み替えたのか。

その過程を書いていきます。

分かっても、すぐには変われなかった

読み進めるうちに、 「なるほど」と思う箇所は多くありました。

でも正直、 読み終えた直後に 読書の質が劇的に変わったわけではありません。

むしろ、 分かった気になって終わってしまいそうな、 そんな危うさを感じていました。

つまずいていたのは「前提」だった

考えていて気づいたのは、 自分の中に ある前提があったということです。

それは、

読書は、情報を効率よく 取り入れる行為である

という思い込みでした。

この前提がある限り、 読むスピードや量ばかりを 気にしてしまいます。

読書を「再配線」と捉え直す

本を読み返していて、 ようやく腑に落ちたのは、 読書は脳の再配線を促す行為 だという考え方でした。

情報を入れることよりも、

 ** • どこで引っかかったか

• なぜ気になったか

• 自分の過去とどうつながるか**

こうした時間こそが、 読書の本質なのだと感じたのです。

小さく変えた読み方

そこで、 読み方を少しだけ変えました。

** • 読む前に問いを一つ決める

• 読み終えたら、三行だけ書き出す

• すぐ理解しようとしない**

たったこれだけです。

それでも、 「読んだあとに残る感覚」は 確実に変わりました。

残った感覚

いまでは、 読書をこう捉えています。

読書とは、 答えをもらう行為ではなく、 考えを育てる時間 だと。

すぐに役立たなくてもいい。 すぐに行動に結びつかなくてもいい。

考えが、 自分の中で静かにつながっていく。 それだけで、 読書の意味は十分にあるのだと思います。

読者への一歩

もし今、

** • 読書しているのに何も残らない

• 読んでも考えが広がらない

• 本が情報消費になっている**

そんな違和感があるなら、 まずは 「問いを一つ持って読む」 ことから始めてみてください。

量を減らしても構いません。 スピードを落としても構いません。

読書は、 効率よりも、 深さが後から効いてくる行為 です。

さいごに

『読書する脳』は、 読書量を増やす本ではありません。

読むという行為を、 もう一度、自分のものに取り戻す ための一冊だと感じました。

📘『読書する脳』